Home > お知らせ・トピックス > 年頭のご挨拶

年頭のご挨拶

新年明けましておめでとうございます。
旧年中は当センターの事業にご理解とご支援を賜り厚く御礼申し上げます。

昨年は元旦から能登半島地震を始め辛いニュースが続きましたが、今年は皆様が健康で明るい1年となるようお祈りします。また、世界では戦争や紛争により平和が脅かされる状態があちこちで続いていますが、今年は平和が少しでも戻ることを願っております。

一般財団法人北里環境科学センターは本年で創立48周年を迎えます。当センターは北里大学の最初の学部である衛生学部(現在の医療衛生学部と理学部)の付属研究センターとして開設され、その4年後の1977年に財団法人となったものです。北里大学は我が国の伝染病の撲滅を通じ公衆衛生の向上に貢献した北里柴三郎が1914年に創立した北里研究所により、先生の考えを継ぐ後継者の育成と社会的使命を果たすため創立されました。
北里柴三郎は昨年から発行された新千円札の肖像画で皆様にも馴染みが深くなっていることと思います。当センターも北里先生の精神を継ぐ同じDNAの機関として、「皆様の健康維持と環境汚染の改善と予防に資する事業を行い、公衆衛生の向上と増進に寄与すること」を事業目的として、「環境ドック®」構想を提唱させていただいています。これは水や空気など環境中における有害物質や病原となる微生物やウイルスなどの試験検査とその対策を通じ持続的にクリーンな環境を実現させる予防医学の実践を目指すもので、北里先生の原点に通じる我々の思いです。コロナ禍で感染症が爆発的に猛威を振るった時には社会が停止する事態すら起こることを経験し、予防医学と衛生についての重要性を改めて認識されたことと思います。私どもは先人の求めたる処を求め、学校法人北里研究所との包括的連携協定のもと北里大学各部門とのパートナーシップや研究力に支えられた独自の新規試験検査法の開発や高い精度の試験検査を通じ、当センターならではの実学の場としてその社会的使命を果たしていく所存です。
本年もよろしくお願い申し上げます。

一般財団法人 北里環境科学センター理事長 山田陽城