微生物学的規格試験
抗菌や消毒に関する規格試験を行います。
JISによる抗菌性能評価試験 (JIS Z 2801:2012)
プラスチック製品、金属製品、セラミックス製品など抗菌加工を施した製品表面における細菌に対する抗菌性試験方法及び抗菌効果について性能を評価します。
JISによる抗かび性能評価試験 (JIS Z 2911:2018、JIS L 1921:2015)
JIS Z 2911では、防かび加工を施した製品における防かび性能を評価します。JIS L 1921では抗かび加工を施した繊維製品における抗かび効果を評価します。
JISによる光触媒性能評価試験
- 1)光触媒材料の性能評価試験 (JIS R 1702:2020、JIS R 1705:2016、JIS R 1706:2020)
- 紫外光応答型の光触媒加工製品における抗菌、抗かび、抗ウイルス性能を評価します。
- 2)可視光応答型光触媒材料の性能評価試験 (JIS R 1752:2020、JIS R 1756:2020)
- 可視光応答型の光触媒加工製品における抗菌、抗ウイルス性能を評価します
JISによる繰り返し除菌性試験 (JIS Z 2811:2021)
プラスチック製品,金属製品,セラミック製品などで “繰返し除菌”の加工を施した製品の表面(における細菌に対する繰返し除菌効果を評価します。この試験については、情報館に特集ページを作成しておりますのでこちらを参照願います。
消毒用ワイプの拭き取りによる殺菌及び殺酵母性能評価試験 (ウェットワイパー類の除菌性能試験、EN 16615:2015)
消毒用ワイプの除菌、殺菌及び殺酵母性能を評価します。日本の規格では日本衛生材料工業連合会の自主基準であるウェットワイパー類の除菌性能試験があります。海外の規格ではEN16615があります。EN16615の試験については、情報館に特集ページを作成しておりますのでこちらを参照願います。
ASTMによる擦式手指消毒薬による細菌除去効果試験 (ASTM E2755-15)
医療現場等で使用される擦式手指消毒薬の細菌除去効果を人の手指を用いて評価します。この試験については、情報館に特集ページを作成しておりますのでこちらを参照願います。また、手指衛生薬剤に限らず、手指洗浄剤や手指消毒器等にも本試験や類似試験 (ASTM E1174、EN 1500)を実施しています。ASTM E2755-15の試験については、情報館に特集ページを作成しておりますのでこちらを参照願います。
日本薬局方による性能評価
日本薬局方は、「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」の第41条で、医薬品の性状及び品質の適正を図るため、厚生労働大臣が薬事・食品衛生審議会の意見を聴いて定めた医薬品の規格基準書です。
- 1)保存効力試験
- 製剤自体又は製剤に添加された保存剤の微生物に対する保存効力性能を評価します。製剤は使用用途により2つのカテゴリー(ⅠとⅡ)に分類され、Ⅰのカテゴリーはさらに4つ(ⅠA~ⅠD)に分けられます。カテゴリー分類により判定基準が異なります。
- 2)日本薬局方による殺菌性能試験
- 環境消毒に用いる消毒剤の微生物に対する有効性を評価します。試験方法には試験菌懸濁法と硬質表面キャリア法があります。試験菌懸濁法では消毒剤に試験微生物を接種、作用させます。作用後の生残微生物数から効果を判定します。硬質表面キャリア法ではガラス板などの担体(キャリア)に試験微生物を塗布、乾燥させ、そこに消毒剤を作用させます。作用後の生残微生物数から効果を判定します。
【お問い合わせ】
一般財団法人北里環境科学センター 微生物部 Tel : 042-778-9208(代表) Fax : 042-778-4551 |