1. 概要
装置を用いて消毒剤を試験空間内に自動散布し、環境表面の除染が可能かどうかを評価する試験です。欧州規格EN 17272に基づいて評価します。本規格では、試験空間として小空間(0.25 m3 ~ 4 m3)および大空間(30 m3 ~ 150 m3)が規定されています。当センターでは、小空間として0.4 m3、1 m3試験チャンバーを、大空間として30 m3試験チャンバーを使用することが可能です。
2. 対象品目
・消毒剤
・除菌剤
・次亜塩素酸水(電解水含む)
3. 規格・法律等
・EN 17272 Chemical disinfectants and antiseptics – Methods of airborne room disinfection by automated process – Determination of bactericidal, mycobactericidal, sporicidal, fungicidal, yeasticidal, virucidal and phagocidal activities
4. 試験・検査方法
EN 17272では、装置を用いて消毒剤を試験空間内に散布し、環境表面の除染が可能かどうかを評価します。本規格は非多孔質表面の消毒を対象としており、空気中の消毒は対象外です。また、装置と消毒剤は組み合わせて評価されるものであり、両者を分離して評価することはできません。本規格の試験は、次の2つから構成されます。
(1)有効性試験
規定された微生物に対して、所定の殺菌性能を満たすかどうかを確認する試験です。少なくとも4種類の細菌(黄色ブドウ球菌など)および1種類の酵母(カンジダ)に対して殺菌性能を示す必要があります。装置から所定の距離に、微生物を付着させた担体を装置に背を向けて配置し、その殺菌性能を評価します。対象とする微生物の種類は、装置の使用分野(医療用、畜産用、食品・工業・家庭・施設用など)や訴求対象(ウイルス、芽胞、抗酸菌など)によって異なります。
(2)分布試験
消毒剤が試験空間内に均一に分布するかどうかを確認する試験です。試験空間の四隅に、1種類の細菌(黄色ブドウ球菌)を付着させた担体を装置に背を向けて配置し、箇所ごとに殺菌性能を評価します。対象とする微生物の種類は、装置の使用分野や訴求対象にかかわらず同じです。


